こんにちは、獣医の松井です。
今回は犬の尿道結石の手術をした患者さんをご紹介します。
9歳、雄のチワワちゃん。
“おしっこが出にくい”との主訴で当院を受診され
早速画像検査を実施し、尿道に2〜3ミリの結石が3つ、ダンゴ状に尿道を塞いでいることがわかりました。

尿道カテーテルを使用し、膀胱へ石を移動させて、
とりあえず排尿は可能になりました。
しかしその後も、尿道閉塞を繰り返すリスクがあるため、結石除去を目的とした膀胱切開手術をすることになりました。
血液検査では、腎臓その他に異常もなくて、ひとまず安心(´∀`*)
しかし胸部の聴診をすると心臓に雑音が!
心臓の精密検査を追加で実施し、麻酔リスク評価もしっかりと行います。
手術が安全に行える麻酔のレシピを考えて、
さぁ、手術です!
目指すはあの2〜3ミリの結石です。米粒のように小さいため、結石の採取が意外と難しいです。

取れました!

他にも結石がないか、丹念に探し確認して…
大丈夫⭐︎ということで閉腹していきます。
膀胱は通常の縫合と異なり、特殊な縫合が必要なため、繊細な作業ですが無事終了!
術後も順調に回復し、排尿もスムーズになりました。
採取した結石は病理検査にて、”シュウ酸カルシウム”ということがわかりました。
犬にとても多いタイプの結石です。今後は食事療法で、再発を予防していきます。
排尿障害が悪化すると、腎臓に負荷をかけるため腎不全のリスクが上がり、大変危険な状況になることがあります。
排尿姿勢や量、回数など、普段と違うなと感じたら、すぐに動物病院へご相談下さい。(╹◡╹)