それ本当に単なる歳のせい…??
「最近、うちの子(犬猫)が階段を昇りたがらない」
「お散歩の途中で座り込んでしまう」
「昔はできていたのに、高いところにジャンプしなくなった」
それは単なる「歳のせい」ではなく、変形性関節症という関節の病気かもしれません!!
変形性関節症は、わんちゃんだけでなくねこちゃんでも非常に多い疾患です。
この記事では、見逃しやすい初期症状から動物病院での治療法、お家でできるケアまで、動物病院スタッフの視点からわかりやすく解説します!!
変形性関節症とはどんな病気??
関節の軟骨がすり減り、炎症や痛み、骨の変形を引き起こす慢性疾患のことを言います。

「高齢だから仕方ない」と放置されがちですが、強い痛みを伴う病気です。
わんちゃんでは大型犬だけでなく小型犬(トイ・プードルやチワワなど)でも多く見られます。
10歳以上のわんちゃんでは約45%、ねこちゃんでは約60%の子が罹患しているとも言われます。ただしこれはレントゲンを撮って確認できている割合なので、実際にはもっと多い可能性が高いです。
ねこちゃんは「高いところに行かなくなる」「じっとすることが増える」ため隠れがちですが、実は多くの高齢のねこちゃんが発症しています💦

動物は痛みや不調を隠す習性があります。そのため、飼い主様が気づきにくい傾向にあります💦
要チェック!!見逃しやすい痛みのサイン
見逃しやすい初期症状・サインが、わんちゃんとねこちゃんとでは現れ方が少し異なります。日頃の様子をチェックしてみましょう。

わんちゃんのサイン🐶
・散歩に行きたがらない
・歩くスピードが落ちた
・立ち上がるときに時間がかかる
・階段やソファーなどの段差を嫌がる、昇り降りできなくなった
・ 触られるのを嫌がる(特に腰や足)

ねこちゃんのサイン🐱
・キャットタワーやベッドなど、高いところに上がらなくなった
・ジャンプの着地に失敗する、躊躇する
・グルーミング(毛づくろい)の回数が減り、毛並みが悪くなった
・トイレの縁を跨ぐのを嫌がる、トイレ以外で粗相をしてしまう

慢性的な痛みはストレスになる。
心のSOSも見逃さないようにしてあげましょう。
主な原因とリスク要因とは?

加齢・老化:長年の使用による関節軟骨の摩耗。
肥満:体重が重い分、関節にかかる負担が何倍にもなります。
遺伝・素因: 股関節形成不全やパテラ(膝蓋骨脱臼)など、生まれつきの関節の形。
過去のケガ・外傷:骨折や靭帯断裂などの後遺症。
動物病院で行う検査など
動物病院で行う検査と最新の治療法 当院で行われる一般的なアプローチをご紹介します。
診察・検査 触診・歩様確認:関節の可動域や痛がるポイントを確認します。
レントゲン検査:関節のすり減りや骨の変形を確認します。
治療
治療は組み合わせて行います。うちの子の症状や性格なども踏まえつつ、治療方法を考えていきましょう。

1. 体重管理(減量):最も重要かつ効果的な治療のひとつです!
2. 鎮痛薬・消炎剤を使っての治療:痛みをコントロールし、QOL(生活の質)を向上させます。
3. サプリメント・食事療法:関節の健康をサポートする成分(グルコサミン、コンドロイチン、オメガ3脂肪酸など)を取り入れます。
4. リハビリテーション:レーザー治療やマッサージ、適度な運動療法(水中トレッドミルなど)。
おうちで出来る生活環境の工夫
今日からご自宅でできる工夫で、関節の負担をグッと減らせます★

◉すべりにくい床への対策:フローリングに滑り止めマットやカーペットを敷く。
◉段差の解消:ソファーやベッドにステップやスロープを設置する。
◉トイレの工夫:ねこちゃんには、入り口が低い(またぎやすい)トイレに変更する。
◉適正体重の維持:おやつのあげすぎに注意し、獣医師と相談しながらフードを管理する。
完治しないからこそ、痛みのない時間を。
変形性関節症は完全に治すことが難しい慢性疾患ですが、「適切な痛み止め」や「生活環境の改善」によって、おうちの子が快適に過ごせる時間を大きく増やすことができます。


「最近動きが鈍くなった気がする」「これって関節の痛み?」など、些細なことでも構いません。
気になるところがあれば、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。